姫川薬石 地質学的な歴史:地球の営みが作り出した石
姫川薬石は、約6500万年前(新生代第三紀)の火山活動によって形成されたと考えられています。
- 誕生の舞台: 日本列島の東西を分ける大断層「フォッサマグナ」で知られる地域、現在の新潟県糸魚川市周辺がその舞台です。この地域では、激しい地殻変動や火山噴火が繰り返されました。
- 形成: 姫川薬石の正体は、火山から噴出した溶岩や火山灰が堆積して固まった「流紋岩質凝灰岩」です。この岩石に含まれる鉄分などの成分が熱水によって変質し、独特の茶色い虎模様が形成されたと考えられています。
- 磨き: 形成された後も、長い年月をかけて姫川の清流によって磨かれ、丸みを帯びた石として川辺や海岸に流れ着くようになりました。
この壮大なスケールの歴史が、姫川薬石に唯一無二の存在感を与えています。